「Vistaでたね」
「Vistaでたね」 アキバ編 何の決戦だ!というタイトルですが、まあいいじゃないですか。 先輩の車でパソコンを運びました。普通のデスクトップだし、重いし こき使われてるし、なんだか気持ちよくなってきました。あまりの傍若無人ぷりに。 終始緊張しっぱなしでしたよ。車の中で、 先輩:「女の子の家とか、いったことあるの?」 と聞かれ、女の子・・・?と思ったのは内緒ですが 僕:「記憶にないですねー。ていうか凹むのでその辺は聞かないでやってください。」 早速死にたいです。 そうこうしている間に先輩の家に着きました。 正直、華やかな家を想像してましたが、まったくそんなこともなく 殺風景で必要なものだけおいてあるといった感じでしたね。 ただ、戸棚には焼酎とワインとウイスキーがびっしりと飾ってありました。 びびったね。どんな酒豪だよ。 僕:「先輩。僕今日がんばりましたよね?パソコンもちゃんとセットアップするんで、 そこの戸棚にある酒をちょっと分けていただけませんか?」 先輩:「しょうがないわねえ。冷蔵庫にもビールがあるから、好きなだけ飲んでいいよ。」 と、冷蔵庫も見せてもらいましたが、ビールがびっしりでした。ホント僕って安い男。 神様は僕の頑張りを見ていてくれたに違いないね。 パソコンを必死こいてセットアップしてたら、 先輩:「今日はありがとね。ご飯おごっちゃうよ。食材買ってあるの。」 僕:「ゴチになります。おごるっていうか、作ってくださるんすね。」 先輩:「外食はほとんどしないしねえ。料理なら一通り出来るつもりよ」 僕:「うらやましいですね。僕もたまに作りますけど、まずくてまずくて・・・。」 とまあ、話しているうちにいい香りがしてきました。 こっちはこっちでパソコンのセットアップが一段落して、宴会が始まりました。 すき焼きでした。何とまあ豪勢な・・・。用意してたんすかね。 大変おいしく食べました。豊富なお酒を大いに飲みつつ、 さまざまな話題で盛り上がりましたよ。 僕:「今の仕事ヤバイっすよね。早く抜けたいんですが。」 先輩:「無理無理。私はすぐ抜けるけど、Nord君は最後までいるんじゃない?」 僕:「うわひどい。」 先輩:「いつも休みの日は家で何やってるの?」 僕:「おおむねゲームとか、ネットとか、本読んだり、音楽聴いたり・・・。 ほぼパソコンの前から動かないですね。」 先輩:「家でもパソコン触ってるの?飽きない?」 僕:「まあ、一心同体ですからね。」 先輩:「私は家では触らないなあ。お正月の休みとかずっと触ってなかったから 視力がちょっとよくなったよ」 いや、それはまずい!まずいですよ!!No more 視力回復!! 先輩:「2chとか見てるの?あれ面白いよね。モナーとか、電車男とか。」 僕:「面白いですね。見ない日はないです。電車男はリアルタイムで見てましたよ。」 先輩:「やっぱり憧れる?電車男みたいなのに。」 僕:「いやー、あれは無理ですね。僕には、ドラマで言うところの劇団ひとりとか ドランクドラゴン塚地みたいな立場のほうが似合ってますよ。 キターーーーーとかいいながら書き込みするね。」 いろいろ話しながら、アルコールも進みます。 なんといってもタイマンですからね。緊張の極みで、アルコールばかり摂取してました。 アルコールによる汗なのか、緊張による冷や汗なのかわかりませーん。 僕:「何をいまさらって感じもするんですが、いきなり彼氏が押入れから出てきて 『俺の女に何をするんじゃー!!』みたいなことはないんですかね?」 うっかり攻めてしまいました。 先輩:「そんなことあるわけ無いじゃない。いたら頼まないよ。」 僕:「まあ、そうですよね。つってもいたら彼氏に任せますよね普通」 先輩:「あーでもどうだろ。前のはパソコン全然わからないしなあ」 僕:「それもまあ、普通ですよね。彼氏は普通の仕事のほうがいいですよね。 なんていうか、共倒れになりそうですし。」 先輩:「最初はそう思ったんだけどね。最近は同じ業界のほうが良いような気がしてきたな。ほら、徹夜とか多いじゃない?どうもその辺理解してくれなくて・・・。 長いときは半年以上修羅場のときもあるけど、その間は構えないじゃない。 その辺でやっぱりギクシャクしちゃって。前のも・・・・」 あーあーあー。愚痴が始まっちゃいました。頷き防衛モードに入りました。 先方さんも泥酔してきたんでしょうかね。こっちもやばいです。 先輩:「そっちはどうなのよー。やっぱりこの業界じゃダメ?」 業界とか関係なく、二次元の女の子のほうが良いなあ。うんこもおしっこもしない 綺麗な娘ばっかりさ。と、即座に思いつつも 僕:「業界なんて関係ないですよ。でもこの業界だと絶対数が少ないですし 別ので・・・と言いたい所ですが、出会う機会が無いですね。」 先輩:「出会う機会があっても、ダメなんじゃない?ふふふ。」 僕:「大きなお世話じゃ!」 宴もいい感じに煮詰まったところ、ふらつきながら何度目かのトイレに入ったわけですが ナイスアイデアに閃いてしまいましたよ。 もう帰れないし(というか、帰してくれないというか)あれだ、これはきっとあれだ アレだナニだ。伝説の台詞を言っても許してくれるんじゃないか? ”先輩!オッパイおごってください!” 大いに酔っ払ってたんでしょうね。ホントお恥ずかしい。 居間に戻ってきたとき、先輩は寝てました。ぐっすりと。 無防備だなー。何これ今日のご褒美?頂いていいの? いやいくらなんでもこれは罠だろ。覗き込んで悩みました。 ヘタレな僕には寝顔を見てるだけで精一杯でした。 あー俺はヘタレだなーダメだダメだ、とつぶやいて、部屋の隅っこで寝ました。 僕はミノムシですと思いながらね。 朝になりました。 重い頭を何とか働かせて、先輩を起こして、食器を洗って帰る準備をしました。 先輩はすげー眠そう。まあ、僕が帰った後ぐっすり寝てくださいよ。 帰り際、ニコッとしながら 先輩:「じゃあ、またね。ヘタレ君」 とボソッと言われました。 あああああああああああああああああ。何だかわからない感情にとらわれ 走って帰りました。早朝じゃなかったら叫んでいたことでしょう。 長くなってすいません。後日談へ続く。
by nord-ost
| 2007-02-06 00:00
| 妄想劇場
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